「左腕に彫っていただきたいのですが、費用は5万円くらいで希望していまして、時間彫りみたいな感じでしょうか?」
というお問い合わせをいただきました。
施術費用は、その作品の制作にどれだけの時間がかかったのかに応じて変化します。現状、どのような作品を作りたいのかということやどのような図案となるのかを共有できていない状況かと思いますので、制作に必要な時間も想定することができなく、費用の目安をお伝えすることができません。申し訳ありません。
「ハガキほどの大きさの作品にしたいのですが、費用はどの程度必要になるでしょうか?」など、オンラインのお問合せの段階である程度のイメージしている大きさを伝えていただくこともあるのですが、ハガキほどの大きさと言っても、全体的に濃く黒い図案や、細密表現が多い図案、特殊な施術工程を必要とする図案などと、全体的に薄く淡い図案や、線だけで構成されたものなどの内容量が少ない図案などを比較するとやはり前者の方が制作に必要となる時間が多くなります。
全体的に濃く黒い図案などで、ハガキほどの大きさの作品で、8時間ほどの時間がかかる場合があります。全体的に薄く淡い図案などで、ハガキほどの大きさの作品でも、3時間もかからずに終わる場合もあります。
ですのでやはり、ある程度具体的にどのような作品をつくりたいか、どのような図案になるのかのイメージが共有されていないうちは費用について概算としてもお伝えすることが難しい次第です。
Instagramに投稿されている私の作品の写真を送信していただいて、それに対して実際にどれぐらいの時間がかかって、金額がどの程度となったのかという内容であればお答えすることができます。
「5万円以内で作品制作の依頼が可能なのか」
という角度で考えてみると、5万円以内での作品制作自体は可能です。「5万円以内で制作可能な作品はどのようなものか」ということであれば、5万円以内で制作した実例を紹介いたしますので必要でしたらお送りいたします。
「蝶を彫りたいと考えているが、図案をどうするか悩んでいるので相談させてほしいです」
というお問合せをいただきました。
図案の大きさや対象の絵柄など、大まかな希望内容についてお伺いすることはオンラインでもできるのですが、具体的にどのようなことで悩んでいて、それに対してどのような考え方があるのかを話すには、オンライン上の文章などによるやり取りではかなり難しいです。
もし私への依頼をご検討いただいているということであれば、一度施術所へ来ていただけましたら(場所は東京、高円寺です)、何をどう悩んでいるのかを詳しく聞かせていただいた上でお話しさせていただけましたらと思います。
「イレズミを彫るとき、毛の処理をしてから彫るものだと思うのですが、脱毛をしたい場合先に脱毛をしてから彫る方が良いのでしょうか」
というお問合せをいただきました。
イレズミを彫るときは、必ず脱毛しないといけないわけではありません。作品の見え方に影響はするので、毛が生えてこない方が作品にとってよいということであれば脱毛をする必要が出てくるのだろうと思います。他の理由であってもイレズミと脱毛について考えた場合、イレズミ部分への一般的な光脱毛や医療レーザー脱毛はできませんので、イレズミを彫る前に脱毛を終わらせる必要があります。
「大きめの抽象的なモノではなく、独立?したデザインでもお願いできますでしょうか?(花やモチーフなど)」
もちろんです!Instagramには大きくて抽象的な図案が多く載っているかと思いますが、どのようなご依頼の内容でも大歓迎です。あからさまに文化盗用になり得そうな内容や、他のイレズミ・タトゥーの作品のコピーなど、施術をお断りさせていただく内容もあるのですが、それでもご相談の段階まででしたら大歓迎です。私自身も常日頃からもう少し小さい作品や具体的な対象のある作品ももっとつくりたいなあと思っています。
「他店さんで途中まで彫っていただいたものに対して、一緒に再度デザインを考えていただいて完成を目指していただくことは可能でしょうか?」
大丈夫です!実際そのようなご依頼の内容はそれなりにあります。そのような場合は、この後どのように展開していけばいい作品になるのだろうか、、、と初めは二人で頭を悩ませたりするのですが、焦らずに、ゆっくりと自然に構成が立ち上がってくるまで「とりあえず彫る人と彫師が会って、何かをする」ということを続けていると思いもよらない構成が出てくるということが起こって制作が始まるという流れが多い気がします。逆に言えば、いいなと感じられるモノが出てくるまでただ動かないだけということでもあるのかもしれません。一年以上、定期的に施術所へ来てただ葛藤して帰っていくということを続ける方もいらっしゃいます。
時間をかけること自体をよしとしているわけでもないので、すぐにその場でいい構成が出てきて、制作が始まるということもあります。「とりあえず集まってみる」を繰り返すつくり方はご遠方の方や海外から来た旅行者の方だったりなどとの間では難しい場合もあるので、そこを課題に感じています。
「入れたい範囲は鎖骨から腕の関節上までになります。本当は花を入れたいのですが、既に入っている花と被ってしまうので抽象的なデザインも良いなと思っていて、話の中でデザインは決めさせていただければと思っております。」
というお問合せをいただきました!
「既に入っている花と被ってしまう」ことがどのように違和感があるのかによるかとは思いますが、本当は花をいれたいということであれば、花の絵柄を彫るということでも調和のある作品を目指していくこと自体はできるのではないかと思いました!
抽象的なデザインを彫るというのも、もちろんいいですよね。
いずれにせよ、抽象的な図像も、花も、様々な形のものがありますので、その中からどのような観点で現されるものが選ばれるのか、とてもお話を聞かせて欲しくなります。
「左胸か左の腹くらいに花柄のタトゥー入れたいのですが、初めてタトゥー入れようと思っているのでデザインなど色々相談したいです」
というお問合せをいただきました。
いれずみ・タトゥーを彫る時、体のどの場所に入れるのかというのはとても奥深いことだと思います。
少し前に、「海つぼ」という貝を静岡に旅行へ行った時に食べました。それがすごく美味しくて、一口食べてすぐに「これは彫りたい!」と思いました。その時に不思議と、足のふくらはぎのこの辺がいいな、という感覚もありました。
それがなぜ彫りたいのか、なぜふくらはぎなのか、ということに根拠は全くないのですが、そう思いました。理解できるロジックを軽々と超えていく過激で存在感に溢れた出来事だったなと思います。
一方、「こうして、こうして、こうした方が綺麗だから」というような、それなりに理屈が理解できる(自分だけの理屈ですが)場所の決め方、いわゆる、構成(Composition)を組み上げるように場所を決めていくというようなこともあると思います。
場所だけじゃなくて、当然、「何を、どのような絵柄で彫るのか」ということも同じように、いろいろ考えさせられることがあるなあと思います。
いれずみ・タトゥーを彫るということは、一般的には、それを体に彫る本人がはじめからおわりまで一人でやりきるのではなく、彫師という別の人が強力に関わってくることだと思います。
ご本人さんのやりたいことがちゃんとできるようにするためにという意味でも、僕自身、彫師ということや、いれずみ・タトゥーを通して色々なものに触れたいという意味でも、ぜひ詳しくお話をお聞かせいただきたいなと思います。