昨日、あなたのいれずみはどのような意味なんですか?と聞かれた。
少し前まで、意味というものを軽視していて、これまでは抽象表現で続けてきました。でも最近は意味というものと向き合ってきています。なので今見えているものは、かつての、意味をあまり見ていなかった時の蓄積です。これから意味のようなものが入ってくるかもしれないし、入らないかもしれないです。という感じで答えた。
この日、島崎藤村の詩を呼んですごく感動した。昨日は雪舟の絵をみて、すごく感動した。どちらも、ただ純粋な驚嘆と喜びがあるという感じ。何に驚嘆しているのか、なぜ嬉しいのかもわからないままになる。形態が機能していないということの、とても純度が高いようなものだったと思う。
まだうまく説明できないことだけど、それは、作品がどのようなものかということの他に、こちらの状態もとても重要なのだと思う。そのような、極めて純度の高い形態が機能しない地点と、日常の状態をつなぐものとして意味というものがあるんじゃないだろうか。