切り出した平面の型を立体の靴にするには、型同士を縫い合わせないといけない。そのために縫い穴を開ける。

使う道具は菱目打ち(4本・2本)とゴム板、木槌。


私が使っている菱目打ちは詳しく言うと、クラフト社の巾(はば)2mm、4mmピッチのもの。でも違う巾、ピッチのものでもできると思う。

縫い穴を開ける型は「小指側」「親指側」「底革」の三つ。どれから穴を開け始めてもいい。

赤線の部分には、型を切り出す時に引いた線が残っている。この部分は縫い代を残して切り出したから。縫い代を残して切り出したから、赤線の部分には型を切り出す時に引いた線が残っている。
この線の上に、縫い穴を開ける。縫い穴のイメージになるように、赤線を点線にしてみると、

このようになる。

この、青点のところ。ここは穴を開けなくていい。理由は、縫う前に説明するのは難しい。それでも言おうとしてみるとしたら、青点のところに縫い穴を開けて、底革に縫い付けようとすると、引っ張られすぎてしまうから。とか。何がどう引っ張られすぎることになるのかと言うのは、今言葉で説明することは極めて難しい。とりあえず開けなくていい。

青点の部分は開けなくていいんだけど、まず、青点の部分に端の刃を合わせて、ぐっと押して、革に跡をつける。型を切り出す時に引いたボールペンの線がぶつかって角になっているところが青点の部分。

写真だとほとんどわからないけど、菱目打ちをぐっと革に押し込むと、跡が残る。青点の部分は穴を開けないので、ちょうど一個分穴をずらして、もう一度革に菱目打ちを当てる。

青点の分を開けて、跡に沿って菱目打ちを革に当てて、、、

木槌でカンカン
これで穴が開く。
重要なことは、穴を続けて開けていくときに、穴の間隔を合わせること。4本の菱目打ちを一度打ち込むと4つの穴が開く、次に穴を開けるときは、すでに空いている穴に一本の刃を重ねて打ち込めば、間隔が合いやすい。そうすると、二回目に打ち込んだ時には、合計で7本の穴が空いている状態になる。穴と刃を重ねずに打ち込んでいけば、4つずつ穴が開くので、早いのだけど、そうすると穴の間隔がずれていってしまって、縫う時に靴が歪んでいってしまう。

紐を通して足の甲を固定する部分になる、帯。帯を折り込んで、紐を通せるような幅を確保して重ねて、穴を開ける。菱目打ちを下の革まで貫通させる。

「小指側」の型、穴を開ける必要があるところに全て穴を開けた。青点を外した赤線の部分と、三つの帯。
「親指側」の型も同様に穴を開ける

青点の部分は開けずに、線に沿って穴を開ける。帯も小指側と同様に、縫い付けられるように穴を開ける。

「親指側」も開けることができた。
次は「底革」に穴を開ける。

「底革」。型から移し描いた目印がある。つま先側に一つと、踵側に一つ。

つま先側の目印のところが、青点の部分になる。「小指側」「親指側」と同じように、青点の部分は穴を開けない。踵側の目印は、縫うときに使う目印なので、ここでは気にしない。
穴を開けるところは、ぐるっと一周、底側の縁。底側の縁をぐるっと一周穴を開ける。青点の部分を除いて。
「小指側」「親指側」と同様に、菱目打ち(2本)の端を青点の部分に合わせてぐっと押して、跡をつけて、刃の跡に沿って、穴を一つずらして(青点の部分を避けるように)もう一度菱目打ちを革に当てて、打ち込み始める。

青点の部分に菱目打ち(2本)の端を当てて、ぐっと押す。


離すと、跡が残る

青点の部分の穴をずらすようにして、もう一度、跡に沿って、菱目打ちを革に当てる。

打ち込むときは、このように角度を内側につけて打ち込んでいくと、強度が出る。

曲線が強いところは2本の菱目打ち、直線に近いところは4本の菱目打ちで開けすすめる。難しいのは、穴の外側の端を空けながら穴を開けていくこと。

端として4〜5mm空けていられればいい。
空けすぎると縫って靴の形にした時に、きつくなったりする。端が少なすぎると、強度が下がる。
4〜5mmの端を常に空けながら穴を開けすすめるのは、少し難しい。けど、慣れれば全然簡単。

「底革」も穴を全て開けることができた。

これで、「小指側」「親指側」「底革」の三つに穴を開けることができた。一つの靴を作るのに必要な縫い穴は全て開けることができた。
次は、それぞれの部分を縫いつけて、立体的な靴の形にする。
いきなり縫い付けていく前に、まずは「縫い方」を覚えないといけない。
